渡海:「じゃま。」
天城:「どける?」
第六話から怒涛の展開を繰り広げているブラックペアン2。
本記事では、ドラマで重要な鍵を握る医療AI「エルカノ」について調査しました。
ぜひ最後までお付き合いください。
※当記事は広告が含まれます。
- ブラックペアンに登場する医療AI「エルカノ」が実在するのか分かる
- 現実世界での医療現場で、AIがどのように利用されてるか分かる
ブラックペアンに登場する「エルカノ」とは
ブラックペアンに登場するエルカノは医療特化のAI!
日曜ドラマ「ブラックペアン」に登場する医療AI「エルカノ」は、世界中の医療情報を学習し、治療方法を導き出すAIとして描かれています。
エルカノはシーズン2の第4話において、維新大学が開発した最新医療AIとして登場しました。
エルカノは、カルテを読み込ませると世界中の医療データベースから最適な医療プランを瞬時に分析し、手術中も医師を先導することができるという設定です。
天城先生とエルカノの掛け合いはとても見ごたえがありますよね!
第6話では高階先生のダーウィンとエルカノが融合し、エルカノの頭脳とダーウィンの腕によって誰でも世界一の医者以上の手術ができるのを売りにしていました。
そんな最強医療AIエルカノですが、現実でも実在するのか気になったため調査してみました!
エルカノは現実でもあるの?
調査したところ、ドラマに登場するエルカノのように、全ての医療情報を統合し、最適な治療法を自動で提案するシステムは現時点ではまだ実現されていないそうです。
しかし、大阪国際がんセンターで、生成AIを用いて医師の問診を支援する会話型システムを導入していたり、ネットでよく使われているユビ―だったりと会話によって大まかな診断を行うAIは実在します!
今のところ、現実の医療AIは特定のタスクに特化しており、総合的に支援するエルカノと異なり医師の判断を支援する役割を果たして活躍しているそうです。
まだ存在しないけど、最近のAIは発展が著しいからエルカノが現実に現れる日も近いかも!
だれもが高度な処置を受けられる日が待ち遠しいです!
次項から、具体的にAIが医療に使われている事例をご紹介します。
医療現場で、AIはどう使われてるの?
まず初めに、ブラックペアンに関連して心臓に関する医療AIをご紹介します。
心電図データから心疾患を検知するAI – 東京大学医学部附属病院
心臓の検査でおなじみの心電図。
しかし、その波形から心臓病の兆候を読み解くのは、専門的な知識と経験が必要とされます。
東京大学医学部附属病院では、AIが心電図解析をサポートする技術を開発しました。
心電図解析にAIがどう役立つのか
膨大な量の心電図データを学習したAIは、医師が見逃してしまうような微細な変化も見つけることができます。
2024年8月14日に発表された論文によると、最新のAIモデルは左室収縮機能不全(LVSD)の検出において高い精度を示したそうです。
LVSDは、心不全や突然死のリスクを高める重要な疾患ですが、従来の心電図解析では検出が困難でした。
そのため、AIによる高精度なLVSD検出は、これらのリスクを抱える患者の早期発見・診断につながり、適切な治療介入を促すことが期待されます。
現在のAIで主流の技術「深層学習」についての記事はこちらからご覧いただけます。
また、この研究の論文は以下のリンクからご覧いただけます。
心臓以外にも以下のような事例で活用されています。
画像診断支援AIの実用化
日本の医療機器メーカーが開発した画像診断支援AIシステムが、2018年に薬事承認を取得し、実際の医療現場で使用されるようになりました。
このシステムは、CTやMRIなどの医療画像を解析し、がんや脳卒中などの病変を高精度で検出します。
医師の負担軽減と診断精度の向上に貢献しているこのAIシステムは、「エルカノ」のような全能の医療AIではありませんが、特定の領域で人間の医師をサポートする重要な役割を果たしています。
創薬プロセスにおけるAIの活用
製薬会社や研究機関が、AIを用いて新薬候補物質の探索や最適化を行う取り組みが進んでいます。
AIは膨大な化合物データベースから有望な候補物質を効率的に選び出し、さらに分子構造の最適化を行うことができます。
これにより、従来の方法と比べて新薬開発にかかる時間とコストを大幅に削減できる可能性があります。
他にもたくさんの医療AIがあるので、詳しくは以下の記事をご覧ください。
最後に
ブラックペアンに登場するエルカノのように、診断から手術まで行えるAIはまだ実在しません。
しかし、2022年に登場したChatGPTのように、AIは驚異的なスピードで進化を遂げているため、数年以内にエルカノが活躍するかもしれませんね。
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最後までお読みいただきありがとうございました。