今日サブスクリプションによる定額利用サービスは瞬く間に発展しており、Youtube MusicやLINE MUSICといった音楽ストリーミングサービスを日常的に使うことが多いですよね。
その中でも私たちは人それぞれ好きな曲や音楽があると思いますが、似た曲や新しく好きな曲を探すときどのように探していますか?もしくは曲が思い出せなくてもどかしくなることもありますよね(笑)
ちなみに編集者は再生リストを片っ端から探して「これだ!」と思う曲を探していましたが、実はこれ「音楽検索AI」を活用していればもっと楽に済みました…!
AIを使って曲やアーティストは簡単に見つけれる!?
近年AIの進化は非常に速いペースで進行しており、Chatbotや画像生成、動画編集といった多くの分野で利用されています。
そのため、最先端のAI技術を活用することで日常としての音楽をより楽しめる機会になるでしょう。
そこで今回は音声認識や機械学習を活用した音楽検索AIを紹介します!
Shazamの概要と使い方
Shazam(シャザム)は、AIが音楽を聴きとり、その曲名やアーティストを教えてくれるスマートフォンのアプリです。
例えば、Youtube上やレストランで流れている音楽が気になったときにアプリを使うと、数秒でその曲の情報を教えてくれます。
Shazamは、音楽の「指紋」を使って曲を特定します。音楽の指紋とは、その曲の特徴的な部分をデジタル化したものです。
Shazamはこの指紋を使って、膨大な音楽データベースから一致する曲を見つけ出します。この機能は、機械学習を用いた音声認識技術を中心に100万曲以上のデータベースをもとに改善されており、その精度や素早さは格段に向上しています。
使い方として音楽が流れている方向にスマホをタップするだけの簡単な操作で気になっていた曲名やアーティストを見つけることができます。そのため非常に便利であり、知らない曲をすぐに知ることができるので、多くのユーザーに愛用されています。
Shazamを使用した感想
編集者が使用したところ、メジャーアーティストなどの主に商業音楽に対して非常に高い精度で楽曲を認識することがわかりました。
しかしながら、非商業音楽(フリーbgm)に対しての認識はいまいちという印象でした。
これには、Shazamが商業音楽を中心としたデータベースを構築しており、フリーBGMやマイナーな楽曲などはデータベースに含まれていないことが多いため、これらの曲の認識が困難なのかもしれません。
音楽検索AIサービス「Maroofy」の概要と使い方
Maroofy(マルーフィー)は、AIを活用した音楽検索エンジンで、ユーザーが指定した曲に似た雰囲気の楽曲を発見するのをサポートします。
このサービスは、iTunesに登録されている1億2000万曲の中から、ユーザーの好みに基づいてパーソナライズされた音楽を提供します。
Maroofyは、ユーザーが好きな曲を入力すると、その曲と似ている楽曲を見つけ出すことができ、音楽好きにとっては新しい曲であったり自分好みのアーティストを発見するための便利なツールになるでしょう。
特に、課金ユーザーはApple Musicと連携してプレイリストに楽曲を保存できるため非常に利便性が高いといえるでしょう。
使い方としてMaroofyのウェブサイトにアクセスします。
Maroofyはパソコン操作前提で作られているのでスマホだと上手く機能しない場合があります
Maroofyはシンプルなインターフェースを兼ね備えており、ユーザーは簡単に曲を検索し、似た楽曲を発見することができます。
また、最近の検索履歴を保存する機能もあり、過去の検索を簡単に再訪することも可能です。
Maroofyを使用した感想
何度か使用してみたところ、似ている曲はかなり見つかりやすい傾向にありました。
大量の楽曲データがあるため普段は聴かない音楽に出会えたり、特定の楽曲から似ている曲を認識できるため今までのやり方に比べ大幅に手間を省けました。
このように、新たな発見や楽しみ、時間短縮をもたらしてくれるため様々な人たちに向いているのではないでしょうか。
また、非商業音楽に対してもiTunesに登録されている楽曲であれば認識の精度は高いと感じました。
しかし、膨大な曲が出力されるために音楽ジャンルが混在しています。そのためユーザーが求める音楽スタイルや特定のジャンルを指定できないのは少しネックですね。
検索型AI「perplexity ai」を活用して音楽検索をしてみる
ここまでは音楽検索エンジンやアプリケーションを紹介しましたが、検索型AIである「Perplexity AI」を用いることでより明確に楽曲やアーティストを探すことができます。
Perplexity AIは最新の情報をリアルタイムで取得できたり、GPT-4やClaude 2.1、Geminiなど複数のAIモデルを切り替えて利用することができるので、楽曲の認識精度やフィルタリング機能がより向上するのではないかと思いました。
以下編集者が投げかけてみたプロンプトの例です。よかったら編集して使ってみてください。
あなたはプロの音楽評論家です。
私は[しゃろうさん]の[3:03pm]という楽曲が好きです。
これに似ている音楽やこの楽曲から私が好みそうな楽曲を提供してみてください。
[洋楽ジャンル]は除外してください。
実際にPerplexity AIを使った結果がこちらです
Perplexity AIを使用した感想
Maroofyにはないフィルタリング機能を導入することができました。とりわけPerplexity AIは検索に特化した検索型AIであり、検索範囲を絞ることによって楽曲認識をより素早く行っている印象でした。
しかし、AIはハルシネーションを起こすことがあります。今回の例の中でも「もちばし」さん,「夜の散歩」という認識結果が出力されていますが、この方は存在しませんでした(「桜餅ルナさん」という方の「夜のさんぽみち」という楽曲の可能性が高いです)。
おそらく機械学習の過程で言語構造に混合が生じたのでしょう。やはりAIは間違った情報を出力することがあるため慎重に使用していく必要がありますね。
まとめ
今回音楽検索AIを紹介しましたがまだまだすばやく簡単に自分の好きな曲やアーティストを発見できるとはいいがたいのが現状です。
これらのAIを利用してみることで、ツールとして一長一短はありますが、それぞれの用途に応じて利用してみるとよりAIへの興味や関心を広げるきっかけにつながると思いました!